はじめに
こんにちは!
読書ブロガーのどしーです。
今回は『ユダヤ人大富豪の教え』シリーズ第3作を読んだので、その要約と感想をお伝えします。
こんな方におすすめです:
- 人間関係を改善したい方
- お金には困っていないけど、漠然とした不安を抱えている方
- 自分自身をもっと知りたい方
総じて「このままの人生で本当にいいのだろうか」と悩む若い方や、仕事・家族との関係に迷いを感じている方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
本の概要
主人公のケンは、妻との関係に悩み迷いを抱えていました。
そんな中、アメリカへ渡り、ハリーに弟子入りします。
彼は人間関係に関する8日間のワークショップに参加し、さまざまな人々と出会います。
その体験を通じて「他者を知ること」、そして「自分自身を深く知ること」を学んでいく物語です。
全体を通して強調されているのは以下のポイントです。
- 私たちは「人間関係のマトリックス」のいずれかに属しており、多かれ少なかれその特徴を持っている
- 日常の人間関係や、子ども時代の親との関わりが、その後の人生を形づくっている
- 人との関わり方、感じ方が変われば、人生が変わる
「人間関係のマトリックス」は、
ポジティブ自立、ネガティブ依存、ネガティブ自立、ポジティブ依存の4つから構成されています。一見すると性格を分類するもののように思えますが、そうではありません。人は誰しも、この4つの要素をすべて内に持っており、相手との関わり方によって、どの要素が引き出されるかが変わっていきます。
以下に、それぞれの特徴を整理します。
引用元:ユダヤ人大富豪の教えⅢ
このマトリックスでは、人は相手の立ち位置の対極へと引き寄せられる傾向があります。
たとえば、相手が[ポジティブ自立]のタイプであれば、自分はその対極である[ネガティブ依存]の側に引き寄せられてしまうのです。
この本から学んだポイント
相手を理解し、親しくなるためには、相手の背景を考えること重要であると学びました。
本書には以下の一文があります。
自分と相手との真ん中に飛び込めるようになると、君はどんな人とも一瞬で親しくなれる。誰とでも人間的に、深くつながった感覚を持てるようになる
引用元:ユダヤ人大富豪の教えⅢ
この言葉のとおり、相手が「マトリックス」のどのタイプに属しているのか、そしてなぜそのポジションにいるのかを考えることが、理解を深める第一歩になります。
さらに、相手の位置がわかれば、自分の立ち位置も自ずと見えてきます。たとえば、ある人が[ネガティブ依存]に見えるなら、その対極である自分は[ポジティブ自立]の位置にいるということです。そして、その間にある中間地点こそが、お互いに理解し合える場所になります。
会話の際には、相手がどのポジションにいるか、なぜそこにいるのかを考えながら、自分はどこに引き寄せられているのかを意識する。そのうえで、相手との「真ん中」を見つけることが、より深いつながりを築く鍵になるのです。
まとめ
組織のマネジメントや家庭を持つ人にとって役立つ一冊だと感じました。
一方で、「お金持ちになりたい」といった願望だけを持つ人には、すぐには理解しづらい内容かもしれません。
人と出会い、深く話すことこそが、自分の立ち位置や相手を理解することにつながる
――そのように学びました。
一見、自分とは合わない相手でも、その背景を知り、理解できれば人間関係はぐっと楽になると思います。 現在の人間関係をより良くしたい方にぜひ読んでほしい一冊です。



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