【読書感想レビュー】経済評論家の父から息子への手紙を読んでみました

ビジネス書

「経済評論家の父から息子への手紙」の感想・要約

本書は、経済評論家・山崎元さんが、息子さん、そしてその同世代の若者に向けて書いた一冊です。
お金を効率よく稼ぎ、正しく増やし、そして気持ちよく使うための考え方と具体的な方法が、わかりやすくまとめられています。

内容は、
・なぜ従来の働き方が通用しなくなっているのか
・どのような働き方が有利なのか
・一生を通じて役立つお金の扱い方
・幸せな人生を送るための考え方

といった流れで構成されており、人生設計とお金の関係を体系的に学べる一冊となっています。

こんな人にオススメの本です

・これから社会に出る若い世代の人
・効率の良い働き方・稼ぎ方を知りたい人
・お金の増やし方や、資本主義経済の仕組みを知りたい人

本書では、現在一般的とされている「会社員」という働き方が、必ずしも効率的とは言えない理由を解説しつつ、どのような働き方が合理的に稼げるのかについて言及されています。

これから金融知識を身につけたい方や、お金持ちを目指す方にとって、非常に参考になる一冊です。

  1. これから社会に出る若い人
  2. 効率のいい働き方・稼ぎ方を知りたい人
  3. お金の増やし方・資本主義経済の仕組みを知りたい人

現在の一般的な働き方である会社員がいかに効率の悪い働き方であり、どのような働き方が効率よく稼げるかが言及されています。これから金融の知識をつけたい方・お金持ちを目指す方にオススメです

働き方・稼ぎ方

本書では、いわゆる「昭和の働き方」が通用しなくなっていることに警鐘を鳴らしています。

かつては
「安定した職に就き、出世を目指し、長時間働き続けること」
が正解とされてきました。
しかし実態は、人事評価を餌に、低い賃金で長く働かされる構造になっていました。

一方で著者が提示する「新しい働き方」は、
効率と自由を重視するものであり、以下が重要とされてます。

  • 適度なリスクを取ること
  • 他人と違う選択を恐れないこと
  • そのための工夫を怠らないこと

「経済の世界は、リスクを取ってもいいと思う人が、リスクをとりたくない人から、利益を吸い上げられるようにできている。」という言葉が印象に残ります。

新しい働き方の具体例として、本書では「株式で稼ぐ働き方」の有利な点が紹介されています。
ストックオプションをはじめ、株式そのもの、あるいは株価に連動した形で報酬を得る具体的な方法が述べられています。

株式報酬は成功報酬の性格が強く、大きなリターンを狙える爆発力を持っている点が特徴です。
その分リスクもありますが、個人が安全に使える「レバレッジ」としては、現時点で非常に有利な手段だと感じます。

仮にうまくいかなかったとしても、借金が残ることはなく、最悪でもクビになる程度です。
リスクが比較的小さく、それでいて大きなリターンが見込めるものには、積極的にチャレンジしていくべきだと感じました。

お金の増やし方と資本主義経済の仕組み

「資本主義経済は、リスクを取りたくない人から、リスクを取ってもよい人へと利益が移転する仕組みである」と本書では述べられています。
その利益の移転を可能にしているのが「資本」であり、その資本に参加する手段が「株式」です。

著者が勧める資産形成の基本は、以下のようなシンプルなものです。

  1. 生活費の3~6ヶ月分を銀行の普通預金に取り分ける。残りを「運用資金」とする
  2. 運用資金は全額「全世界株式のインデックスファンド」に投資する
  3. 運用資金に回せるお金が増えたら同じものに追加投資する。お金が必要な事態が生じたら、必要なだけ部分解約してお金を使う

ここで重要なのは借金せずに済む「生活資金」は常に確保することです。
リボ払いやキャッシングの金利は15%程度するものもあり、恐ろしく高い。
お金増えないよ〜😭

投資商品としては、いわゆる「オルカン」と呼ばれる
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で十分だとされています。
全世界に分散投資されており、運用コストも低く、長期投資に適しているからです。
期待リターンはおおむね
年率5%前後
とされています。

感情と数字を切り分けて考えることも資産形成においては重要とされています。
感情が入り込むと、合理的な判断ができなくなり、人間関係もお金も同時に失いかねません。

個人的な貸し借りや、債務の保証人になることは避けるべきだと本書では述べられています。

保険についても合理的な判断が必要です。
保険とは本来、
「滅多に起こらないが、起きた場合の損失が致命的になる事象」
に備えるためのものです。

しかし実際には、「安心したい」という心理につけ込み、必要性の低い保険を勧めるセールスも少なくありません。
そのため、感情ではなく数字と確率で判断する姿勢が求められます。

著者が「最低限で十分」として挙げている保険は、次の3つです。

  • 自動車の任意保険
  • 火災保険
  • 十分な貯蓄がない状態で子どもが生まれた場合に、稼ぎ手にかける死亡保障の生命保険

それ以外の保険については、保険には入らずに貯蓄で賄うことを推奨しています。

もう少し話しておきたいこと – 働き方のコツ、覚書

この章では、自身のキャリアプランを描くためのヒントが紹介されています。
人材価値は「能力」「実績」「時間」という3つの要素によって決まり、これらを意識的に伸ばし、磨いていくことが重要だと説かれています。

まずは、自分が何が好きで、何が得意なのか(強み)を分析し、それを時間をかけて磨いていくことが大切です。以前書いた記事も参考になるかもしれません。

私たちが投資できるものは、時間・努力・お金です。そして、自己投資によって得られるリターンには、次の5つがあります。

  1. 知識
  2. スキル
  3. 経験
  4. 人間関係
  5. 時間

自分のキャリアや目標に応じて、どのリターンを重視するかを選ぶとよいでしょう。

自己投資は、かけたコストに対してリターンが見えにくいという側面もあります。
そのため、明確な目標を持って取り組むことが重要です。目的が曖昧なままでは、投じた時間やお金に見合う成果を得られない可能性があります。一方で、うまくはまれば大きなリターンが期待できるのも自己投資の特徴です。

また、将来を見据えて行動するためには、「◯歳までにどうなっていたいか」といった具体的なキャリアプランニングが欠かせません。本書では、その手段の一つとして転職についても触れられています。

時間は有限です。期限を決めずに過ごしていると、気づいたときには取り返しのつかない年齢になってしまう――だからこそ、先を見据えた行動が重要なのだと感じました。

「経済評論家の父から息子への手紙」のまとめ

本書では、資本主義経済の中で有利に立ち回るための働き方やお金の増やし方を学ぶことができます。前提となる知識を身につけるには十分すぎるほどの良書であり、これから社会に出て働く若い人たちにとって、非常に実践的で有益な内容だと感じました。

知識も必要ですが「実際に行動すること」が重要です。
必要なのは適切なリスクを取ることです。

例えば、投資用口座を開設し、少額でも実際に投資を始めてみること。さまざまな人に会い、働き方や人生観に触れること。自分のスキルを棚卸しし、自分に向いている仕事を考えること。そして感情ではなく、合理的に考え、未来から逆算して行動すること。そうした一つひとつの行動が、確実に差を生んでいきます。

豊かなお金持ちを目指すための最初の一歩として、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

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