はじめに
こんにちは!
読書ブロガーのどしーです。
今回は、佐藤舞(さとまい)さん著『あっという間に人は死ぬから』を読んだので、その要約と感想をお伝えします。
こんな方におすすめです:
- 人生の目標が定まらず、もやもやしている方
- 「時間が足りない」と感じることが多い方
- 何を始めても三日坊主で終わってしまう方
総じて、何となくスマホをいじって時間を浪費してしまう日々から抜け出し、人生をもっと楽しみたいと考えている方にぴったりの一冊です。
本の概要
本書は、自分の価値観に沿って時間を有効に使うための手引きとなる一冊です。
内容は以下の4部構成で展開されています。
- 人生の浪費の正体を暴く
- 人生の3つの理と向き合う
- 自分の本心に気づく
- 本心に従って行動する
全体を通して繰り返し語られているのは
人は「死」「孤独」「責任」という3つの理から逃げているということです。
これらと向き合い、主体的に行動することこそが、自分の価値観に沿った人生を送るための重要な手がかりになるとされています。
しかし、人はこの3つを避けるために、無意識に自分に嘘をつきながら行動してしまう。
その結果、「本当にやるべき行動」ではなく「代わりの行動」に時間やお金を浪費し、あたかも満足しているかのように振る舞ってしまう。
こうして本命の行動にたどり着けないまま、人生を消費してしまう――本書はその危うさを鋭く指摘しています。
勉強するつもりが、気づけば片付けや掃除に夢中になっている。
休日の予定を立てても、寝坊してSNSやYouTubeをだらだら見ていたら、気づけば一日が終わっていた。
――そんなクソみたいな時間の使い方で、人生をしょうもなくしてしまうループから抜け出したいとお考えの独身・金なし・プロぼっちから卒業したい男どもには、ぜひ読んでほしい内容です。
この本から学んだポイント
価値観とは、人生の羅針盤であることを学びました。
価値観に沿って行動することが、人生を充実させる大切なポイントだとされています。
価値観は「目的・目標・手段」という3つの段階で整理できます。
- 目的:どのような人生を歩みたいかという方向性(=価値観そのもの)
- 目標:目的に近づくための中間地点、具体的に達成したい状態
- 手段:目標を実現するための具体的な行動や方法
例えば僕の場合、次のように整理しています。
- 価値観:「人が自分らしく生きる道を歩むためのサポートをしたい」
目標:「このブログを1年以内に収益化する」
手段:「週1回の読書記録を記事として投稿する」「本やYouTube、添削会などでブログ運営を学ぶ」
また、エンジニアとしても同じ価値観を持っています。
- 価値観:「人が自分らしく生きる道を歩むためのサポートをしたい」
目標:「毎月1人以上のエンジニア志望者の相談に乗る」
手段:「プログラミング相談ボランティアに参加する」「相談会を主催する」
もちろん、すべてがうまくいくわけではありません。取り組む中で「自分には合わない」と感じることもあります。その場合は、目標や手段は柔軟に変えて構いません。大事なのは、常に価値観に沿った目標を立て直し、複数の経路を持ちながら行動を続けることです。
価値観を深掘りする第一歩として、幼少期の体験や得意なこと、好きだったことを「動詞」で整理するのが有効です。そうすることで、自分自身の軸がより明確になっていきます。
まとめ
「時間を食べ尽くすモンスター」の正体と、その倒し方は次のようにまとめられています。
- 死・孤独・責任と向き合う
- かりそめの平穏に惑わされない
- 価値観を見つけ、自分の人生に主体的に関わる
本書は、人生の浪費の正体を明らかにし、人生の3つの理と向き合いながら、自分の本心に気づき、その本心に従って行動する――そんな流れで構成されており、とても読みやすい内容でした。
著者のさとまいさんは、ご自身の仕事や家族関係での経験をもとに価値観を語っており、価値観を見つけることの難しさも伝わってきます。過去を振り返り、推測を立てて行動し、軌道修正を繰り返す。そのプロセスこそが価値観を形づくっていくのだと実感しました。
さらに、漫画やアニメキャラクターの名言が引用されている箇所も多く、著者の価値観が反映されている点が興味深く、親しみやすく感じました。こうした文章のスタイルは、ぜひともパクって自分のブログにも取り入れてみたいと思います。
最後に。
この本を読んで「自分の価値観が明確になり、モチベーションが上がった」という方は多いのではないでしょうか(僕自身もその一人です)。
ただ、いざ行動に移そうと思っても、やる気が出ずに休日を無駄に過ごしてしまうこともあります。そんな時は「そんなこともあるさ、人間だもの」と受け止め、反省と修正を重ねながら、少しずつ価値観に沿った行動に近づいていけば良いのだと思います。


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